日本酒の製法表示


長い間、親しまれてきた日本酒の級別制度(特級・一級・二級)は平成四年(1992年)3月31日で廃止されました。
現在は商品選択の目安として「清酒製法品質表示基準」が制定されています。

このなかから主な日本酒の種類をご紹介します。

お酒は20歳になってから!
お酒は楽しく適量を!



  <精米歩合とは>

白米の玄米に対する重量の割合をいいます。米の胚芽や表層部には、たんぱく質・脂肪・灰分・ビタミンなどが多く含まれ、これらの成分は清酒の製造に必要ですが、多すぎると香りや味を悪くしますので、精米によってこれらの成分を少なくした白米を原料とします。
ちなみに、家庭で食べているお米は精米歩合90〜92%程度の白米(玄米の外側を8〜10%程度削る)ですが、当社の原料とする米は、精米歩合75%以下の白米が用いられています。とくに、特定名称の清酒に使用する白米は、農産物検査法により3等以上に格付けされた玄米を精米したものに限られます。

  <吟醸造りとは>

よりよく精米した白米を低温でゆっくり日数をかけて発酵させ、かすの割合を高くして、特有な芳香(吟醸香)を有するように醸造することをいいます。
杜氏の優れた技と感性が必要になります。

  <醸造アルコールとは>

トウモロコシなどのでんぷん質や糖蜜から醸造されたアルコールをいいます。もろみに醸造アルコールを適量添加すると、香りが高くすっきりとした味になります。さらに、乳酸菌(火落菌)の増殖を防止するという効果もあります。
吟醸や本醸造に使用できる醸造アルコールの量は、使用した白米の重量の10%以下に制限されています。

  日本酒の酒質(タイプ)は
日本酒度酸度の二つの要素に大きく支配されます。ただし、アミノ酸度など他の成分も味には関係しますので、あくまでも目安として利用してください。(人間の舌は機械よりもずっと精密です)

  <日本酒度とは>

日本酒の比重を表すのに便利なように工夫された独特の単位のことで、負(−)の値が大きいほど比重が重く(糖分が多い)、正(+)の値が大きいほど比重が軽い(糖分が少ない)といえ、甘辛の目安になります。

  <酸度とは>

日本酒10mlを中和するのに必要な、0.1規定水酸化ナトリウム溶液の滴定ml数で、値が大きいほど濃醇なタイプといえ、味の濃淡の目安になります。
  <アミノ酸度とは>

日本酒10mlをフォルモール滴定法で滴定したときの0.1規定水酸化ナトリウム溶液の滴定ml数で、味のきれいさ雑味に関係が深い成分です。値が小さいほど雑身が少ない(味がきれい)なタイプといえます。


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